カエサルに学ぶ!口ベタ親父営業マンでも“売れる技術”とは?

カエサルに学ぶ!口ベタ親父営業マンでも“売れる技術”とは?

「営業って、結局トーク力でしょ?オレ、口下手だし向いてないわ…」

もしあなたが、そんなふうに思っているなら、めちゃくちゃもったいないです。

営業って、決して“口がうまい人の特権”じゃありません。むしろ、売れる営業マンって、「口数が少ない人」のほうが多かったりする。

なぜか?

答えは簡単。営業は「話す仕事」ではなく「聞く仕事」だからです。

よく考えてみてください。
あなたが「この人、感じいいな」「なんか信用できるな」と思った相手って、やたら自分の話ばかりする人じゃなく、自分の話をちゃんと聞いてくれた人じゃありませんか?

営業もまったく同じです。
売れる営業マンは、口先じゃなく、“耳”と“目”と“心”で勝負しているんです。

ただし、「聞く力」だけじゃ足りません。
相手の話を聞いたうえで、その奥にある“本当のニーズ”を察する仮説力
そしてそれを、わかりやすく・気持ちよく伝える“伝達力”が必要になります。

そう、営業とはまさに、「聞く」→「気づく」→「伝える」という3ステップの技術なんです。

そしてこれは、営業マンに限った話ではありません。

  • 面接で自分を売り込むとき
  • 子どもにゲームじゃなく勉強させたいとき
  • 奥さんに「今月の飲み代の件」を説明するとき(←ここ超重要)

どれも、“人を動かす技術”=営業スキルが必要です。
つまり営業スキルって、営業職だけじゃなく、「すべてのビジネスマンの土台」であり、ぶっちゃけ頑張る親父の人生そのものに効くスキルなんです。

この記事では、そんな「売る力」じゃなく「動かす力」としての営業スキルを、歴史をネタにしつつ(ローマ皇帝も営業マンだった⁉)お届けしていきます。

あなたがもし、「営業って苦手だなぁ…」と思っているなら、きっと励みになるはずです。

目次

なぜ営業スキルは“すべてのビジネスマン”に必要なのか?

「営業って、営業マンだけがやる仕事でしょ?」

そう思ってるあなた。実はすでに、毎日のように営業していることを意識してください

たとえば――
上司に「この提案、通したいんですが」と交渉する。
部下に「この方針でやってくれ」と納得してもらう。
友人に「その案件、ウチにまかせてよ」と頼み込む。
…ぜーんぶ、立派な“営業行為”です。

冒頭で伝えたように営業スキルは、売るためのスキルじゃなく、人を動かすためのスキルなんです。

「モノを売る」のは営業の一部でしかない

たとえばあなたが、社内で企画を通したいとき。
データを並べて説明しても、相手が「よし、やろう」と動かなければ意味がない。

逆に、ロジックがちょっと甘くても、「お前の想いに乗るよ」と言わせたら勝ち。

これが、営業。

言い換えるなら、「自分の考えや価値を、相手に伝え、共感してもらい、行動につなげる」
それが営業スキルの本質。

つまり営業とは、職種じゃなく“行動の種類”といえますよね。

営業スキルは“人生スキル”だ

ちょっと極端に言います。

人生って、結局「他人に動いてもらえるか」で決まります。

  • 面接官に「この人と働きたい」と思わせる力
  • 子どもに「父ちゃんの言うこと聞いてみようかな」と思わせる力
  • 奥さんに「飲み代は経費で落ちる」と説得できる力(…ん?)

これは全部、営業スキルが左右する。

もちろん、職業として営業をやってる人にとっては、“死活問題”ですよね。
でも、営業以外の仕事でも、いや、家庭でも人間関係でも、生きるために超使える技術であることは間違いありません。

現に私自身の話をすると、営業スキルを磨いたおかげで、夫婦仲は良くなったし、人間関係のトラブルも激減しました。(ここだけの話、離婚して、復縁して、仲良くしてます(笑))

スキルだから、磨けば必ず伸びる

何より嬉しいのが、この「営業スキル」は、“センス”じゃなく“技術”だということ。

センスは真似できないけど、技術なら学べば伸びる。
ボールの投げ方を知れば野球がうまくなるように、「人を動かす技術」を知れば、人生がちょっとラクになります。

私の出した結論はこうです。

営業スキルとは、“売るため”ではなく“生きるため”のスキルである。

そう確信を持ったのは、ローマの英雄カエサルに関する映画を見たり、本を読んだりしていた時でした。
歴史はいつも、私にヒントをくれます。

営業の本質は“説得”ではない。カエサルに学ぶ「共感で動かす力」

営業と聞くと、「口が上手い人がゴリゴリ説得してくる」というイメージを持つ人も多いかもしれませんが、“説得”は、営業の本質じゃないんです。

大切なのは、「相手に“共感”してもらうこと」。

当たり前だろ、と思ったあなた。素晴らしい。でも、わかっていてもできないから、これだけ多くの悩める営業マンがいるのも事実。
あなたがもし、自分の言葉で人を動かしたいなら、やるべきは“納得させる”ことではなく、「一緒に動こう」と思わせることなんです。

あのカエサルも“営業マン”だった!?

歴史を遡ってみましょう。
古代ローマの英雄、ガイウス・ユリウス・カエサル

軍人として名高い彼ですが、実は超一流の“口ベタ殺し営業マン”でもありました。

彼が政敵を出し抜き、ローマの頂点に登りつめた理由――
それはカリスマ性でも、武力でもなく、“民衆の心をつかむ話術”だったんですよね。

ざっくり説明すると、戦場で兵士たちに演説するときも、元老院で反対派を巻き込むときも、カエサルは“正論で押す”のではなく、「俺たちは同じ未来を見てるよな」と感じさせる話し方をしていたんです。

正論で人は動かない。感情が心を動かす

よくある営業トークに、こんなセリフがあります。

「この商品はコスパ最強ですよ!」「他社より5%安いです!」

これでは、99%響きません。

なぜなら、人は「正しさ」ではなく「感情」で動く生き物だからです。

カエサルが民衆に支持されたのも、“お前たちのために俺は戦う”という共感の演出があったから。

現代で言えば、、、

「御社の課題、僕も痛いほどわかります」
「実は、ウチの母も同じことで悩んでまして…」

こういう一言が、“グッとくる営業”を生むんです。

共感とは、相手の“ストーリーに寄り添う”こと

説得って、どうしても「オレの正しさ」を押しつける行為になりがちです。

でも共感は違います。
共感とは、「相手の中にある物語に、自分を重ねにいくこと」。

  • 相手が何に困っていて
  • どんな未来を望んでいて
  • そのために、どんな不安を抱えているのか

それを理解し、「あなたの味方ですよ」と伝えることが、営業のコツです。

カエサル式“共感営業”の現代版テンプレート

ここで、実際の営業現場に使える「共感の型」をひとつ紹介しましょう。

① 相手の悩みを聞き出す
② それに“自分自身も共感している”ことを伝える
③ それを一緒に解決する方法を「提案」する(押し売りではなく)

この流れ、まんまカエサルが演説で使っていた構成です。
「あなたの不満、俺もわかる」「だから共に立ち上がろう」…営業と政治、やっぱり似てますね。

心を動かすのは、“論理”ではなく“共感”

営業とは、頭で納得させるのではなく、心で動かす行為です。
必要なのは、「押す」力ではなく、「寄り添う」力。

あなたの営業が、単なる“説明”から“共感”へと進化したとき、お客さんの反応も変わります。

「この人から買いたい」
「この人の言葉には、ウソがない」

そう思ってもらえる“共感型営業マン”になるために、まずは今日、ひとつだけ意識してみてください。

「説得するんじゃなくて、わかろうとしてみる」こと。

“売れる営業”の3つの技術:聞く力/仮説力/伝える力

「売れる営業マンって、やっぱりプレゼン力でしょ?」

……まあ、間違ってはいません。

でも、それだけじゃ“あと一歩”の壁は超えられません。

本当に売れる営業マンがやっているのは、プレゼンの前に、もっと地味なこと。
しかも、一見あたりまえに見えるけど、ちゃんとやると激烈に効果が出ること。

それが――
「聞く力」「仮説力」「伝える力」の3ステップです。

ステップ①|聞く力:「お客さんの話、ちゃんと聞いてますか?」

まず最初に、「聞く」。
でもこれ、ただ黙ってうなずいてればいいって話じゃありません。

“売れない営業マン”ほど、「なるほどですね~」「たしかにおっしゃる通りで~」と、無限に相槌を打ちがち。

でもそれ、聞いてるフリです。

本当に聞くべきは、“相手の言葉の奥にある気持ち”。

たとえば、「予算がないんですよね~」という言葉に隠れているのは、「もし失敗したら、自分が責められる」という不安かもしれない。

こういう“行間”を察する力こそが、「聞く力」の本質です。

ステップ②|仮説力:「きっと、こう悩んでるんじゃないか?」

次に必要なのは、“仮説を立てる力”。

これはつまり、「聞いた情報をもとに、相手の状況を想像する力」です。

言ってみれば、営業って“探偵”みたいなもんです。
相手が何を求めているのかを、ヒントを拾いながら読み解いていく。

ここで重要なのは、完璧な答えじゃなく、“筋のいい仮説”を持つこと。

たとえば、

「もしかすると、社内の稟議通すのが難しいとか、ありませんか?」

と投げかけてみると、「なんで分かったんですか…」と急に本音がこぼれたりします。

仮説力は、相手の“言わない本音”を引き出すドアノック
ただし、この仮説力は、経験や知見が乏しいと、自分本位になりがちです。人間力が高まってこないと仮説力は磨かれないので、注意してください。

ステップ③|伝える力:「自分じゃなく“相手の物語”で話す」

最後のステップが、「伝える力」。ただしここでもポイントは、「話し方」より「話す中身」。

売れない営業マンほど、自分の商品のことばかり話します。
でも、相手が聞きたいのは「その商品で自分がどう変われるか」。

つまり、あなたの商品の物語ではなく、“相手の未来の物語”を語ることが大事なんです。

たとえば、

×「このツール、操作性がすごくいいんです!」
〇「これなら現場の新人さんでも、マニュアルなしで使えますよ」

この差、伝わりますか?

“相手が主役のプレゼン”こそが、心に刺さるんです。

技術は積み重ねであり、才能のせいにするのは言い訳

この3ステップ――「聞く力」「仮説力」「伝える力」。

どれも一見、派手ではありません。
でも、売れる営業マンほど、この地味な技術を徹底してると私は思っています。

そして重要なのは、この3つはセンスじゃない。技術だから、誰でも磨けます。

むしろ、「オレ、口下手で…」という人ほど、この技術が効いてきます。

営業は、“才能の勝負”じゃありません。
少しは関係するのは認めざるを得ないし、世界一のトップセールスマンを目指すなら難しいだろうけど、人並み以上の成果を出して、自分と家族の生活を成り立たせるくらいのことは、技術でできる。
“積み重ねた観察と共感”が、数字になる世界ですから。

ただし、そんな技術を台無しにしてしまう「営業あるあるな勘違い」というのもあるので補足していきますね。

営業マンのよくある“5つの勘違い”と、抜け出す方法

営業って、なまじ正解が見えにくい仕事だけに、間違った思い込みがこびりつきやすいんですよね。

私もかつてはそうでした。
「そういうもんだ」と信じて疑わず、気づかないうちに自分で自分の営業をダメにしていたんです。

ある日ふと気づいたんですよ。

「努力はしてるのに成果が出ない」ってとき、だいたい“思い込み”が邪魔してるってことに。

というわけで今回は、営業マンにありがちな“5つの勘違い”を恥をしのんで整理します。

勘違い①|「話がうまい人が売れる」

これは鉄板ですね。でも実際はその逆で、話しすぎる人ほど売れないという現実があります。

なぜか?

人は、“自分の話を聞いてくれる人”に心を開くからです。

たとえば、初対面の相手と飲みに行って、ずっと相手が自分の話ばっかしてたらどう思いますか?

「また会いたい」とは思わないですよね。

営業も同じです。話すより、聞け。話術より、傾聴術。

勘違い②|「商品を知り尽くせば売れる」

知識武装でガチガチになった営業マン、いますよね。
パンフレット片手に、仕様を語りまくるタイプ。私もかつてはそうでしたが…

でも、顧客が求めてるのは「スペック」より「価値の実感」。

たとえるなら、エスプレッソマシンの水圧がどうこうじゃなく、
「朝がちょっと楽しみになる」未来を提示する方が心に響くんです。

知識は必要です。でも、“何を伝えるか”より、“どう感じてもらうか”のほうが、ずっと大事。

勘違い③|「クロージングが命」

「最後の押しが足りなかったんですかね…」

たしかに、クロージングは重要です。
でも、「押せば決まる」って思ってるなら、それは違います。

クロージングは“仕上げ”であって、“勝負所”ではない。

商談が始まる前、むしろ最初の雑談やヒアリングで、8割勝負が決まってることの方が多いんです。

押す前に、“寄り添えてたか”を振り返ってください。

勘違い④|「断られたら終わり」

お断りメールが届くと、心が折れる気持ち、めちゃくちゃわかります。

でもここで終わるのは早い。
営業って、断られた“その後”が本番だったりするんです。

「今回の提案は見送ります」と言われても、
そこから関係を続けたことで、半年後に別案件で受注した――なんて話、ザラです。

断られた=負け、じゃない。
断られたあとに“残れるかどうか”が、プロの営業の分かれ道です。

勘違い⑤|「根性でなんとかなる」

気合・根性・精神論。

もちろん、最初の一歩を踏み出すには必要です。

でもそれ“だけ”でなんとかなるなら、今ごろみんなトップセールスですよね。

「根性がある人ほど、技術を磨け」

正しいやり方を知り、正しい手順で試し、正しいフィードバックを得る。
それが積み重なると、やっと“根性が報われる土台”になるんです。

勘違いを捨てると、技術が効いてくる

ここまで紹介した“5つの勘違い”――
あなたはいくつ当てはまりましたか?

営業という仕事は、つい「根性」と「センス」に頼りがちです。

でも、土台がズレていたら、どんな努力も空回りします。

まずは“余計な思い込み”を脱ぎ捨てること。
それだけで、前章で紹介した「聞く」「仮説」「伝える」の3ステップが、グンと効いてくるようになります。

では、これからの時代にどんな営業スキルが求められるか?
私はこのテーマを長く、考えています。まだ完璧な答えではないかもしれませんが、次に紹介しますね。

これからの営業に必要な“武器”とは?

昔はこう言われてました。

「営業なんて、足で稼げ」「電話100件かけろ」「断られてからが勝負だ」

もちろん、泥臭さも大事です。でも、時代は確実に変わりました。

訪問営業やテレアポは減り、オンラインでのやりとりが当たり前に。
メール、Zoom、チャット、CRM、MAツール――気づけば、“会わずに売る”時代に突入しています。

そんな中、私たち営業マンが持つべき“武器”とはなんでしょうか?

「時代の変化」が営業スタイルを変えた

たとえば、あなたが営業マンとして初めて会う相手に提案をしたとします。

昔なら「とにかく会って、熱意をぶつけろ!」が正解だったかもしれません。

でも今、顧客の時間はもっとシビアです。
「忙しいんで要点だけ話してください」「それ、資料にしてもらえますか?」
……こんな話、聞き覚えありますよね?

つまり、“対面の強み”に頼れない時代なんです。

必要なのは「観察力 × 共感力 × 言語化力」

この変化に対応するには、従来の「営業力」だけでは不十分です。

これから必要なのは、以下の3つ。

  • 観察力:相手の言葉・態度・背景からニーズを見抜く
  • 共感力:自分ごとのように捉え、気持ちを代弁する
  • 言語化力:それを端的に、かつ印象的に“言葉にして届ける”

ここで思い出してほしいのが――古代ローマの営業王、カエサルです。

カエサルの“非対面営業術”に学ぶ

「でもカエサルって、民衆の前で演説してたんでしょ? 対面じゃないの?」

……たしかに。けれど、彼が本当にすごかったのは、“直接会えない相手にも想いを届ける力”なんです。

たとえば、遠征中にローマに向けて送った書簡や報告書。

  • なぜその戦いを選んだのか
  • 勝利がローマに何をもたらすか
  • 自分がいかに“皆のため”に動いているか

これらを、簡潔に・ドラマチックに書き残し、民衆の心をつかんだ。カエサルがやっていたのは、まさに“非対面時代の共感営業”だったんです。

現代の営業マンに求められる「オンライン営業力」

じゃあ私たちは、どうすればいいのか?

今の時代において、“優れた営業マン”に求められるのは――

  • 顧客の社内事情を察し、勝手に資料を整えてくれる「思考の肩代わり」力
  • タイパ重視の相手に、1通のメールで刺さる「構成と表現の力」
  • 画面越しでも信頼される「空気の作り方と気づかい」

つまり、営業というより“編集者”や“脚本家”のような視点が必要になってきているんです。AIが普及し、ますます進化を遂げる激動の時代。そんなときだからこそ、アナログの人間力を働かせないといけません。

「自分が喋る」より、「相手が動く」を目指そう

これからの営業は、“熱量をぶつける”ではなく、“相手の頭と心を動かす設計”の勝負。

とくにオンラインでは、

  • “聞かれなくても伝えるべきこと”を、事前に仕込む力
  • “聞かれたことに、期待以上で返す”言語化スキル

がものを言います。

そしてこれこそ、カエサルがやっていた“空間を越えて人を動かす営業”なんですよね。

「営業=口がうまい」時代は、もう終わりです。

声が大きい人より、耳がいい人。
口が達者な人より、頭が柔らかい人。
押しが強い人より、“伝え方を設計できる人”。

これからの時代は、そんな営業マンが求められるのではないでしょうか。

技術の進化が進めば進むほど、「人間にしかできない営業」が価値を持つようになる。

“共感と観察で相手を動かす”というカエサルの技術は、2000年以上たった今でも、最先端の営業スキルなんです。

営業スキルは「人生を動かす力」だ

ここまで読んでくれたあなたに、最後に伝えたいことがあります。

営業スキルって、売上のためだけの技術じゃないんです。
ましてや、特定の職種にだけ必要な特殊スキルでもない。

営業スキルとは、人の心を動かす技術であり、人生そのものを動かす力。

これ、決して大げさじゃありません。

売れる営業は、人を巻き込む

営業は突き詰めると、「自分の想いを、誰かに届ける」行為です。

  • 家族に理解してもらいたいことがある
  • チームをひとつにしたい
  • 応援してくれる仲間がほしい
  • 誰かの背中を押したい

その全部に必要なのが、営業スキルなんです。

「売る力」ではなく、「伝える力」を

昔の私は、営業って“押し売り”に近いイメージがありました。

「何かを売り込まないと」「数字を出さなきゃ」……そんな焦りが、逆に人を遠ざけていた気がします。

でも、あるとき気づいたんです。

「売る」じゃなくて、「伝える」に変わったとたん、人が動くようになる。

売上もそうですが、信頼・評価・仲間――人生で欲しいものの多くは、“説得”じゃなく、“共感”から始まるんですよね。

子どもに勉強させるのも、営業だ

たとえば、あなたが親だとします。

子どもに「勉強しろ!」って言っても、なかなか動かない。
でも、

「お父さんも昔、勉強って面倒くさかったんだけどね……」
「でも、あのとき頑張ったから今こうやって仕事できてるんだよ」

って語ってあげると、ちょっと目の色が変わる。

これも立派な“営業スキル”です。

カエサルも「生き方を売った男」だった

最後にもう一度、古代ローマの英雄・カエサルの話を。

彼は軍人であり政治家。でもその本質は、“生き方の営業マン”だったと私は思っています。

彼の戦い方、生き方、語り口――
すべてが「俺はこう信じている。だから一緒に未来を変えようぜ」と人に伝えるための表現だった。

武力や財力じゃなく、共感と表現で人を動かした男。

私たちも、そうなれるんじゃないでしょうか。

営業マンである前に、“人間力”を磨け

営業スキルを磨くことは、相手を動かす力を身につけることであり、ひいては自分の人生を、望む方向に動かす力になる。

  • 自信がない
  • 説得が苦手
  • 口下手で損してる気がする

そんな人こそ、営業スキルを学んでほしい。
なぜならそれは、“人を動かす力”であると同時に、“自分を動かす力”にもなるから。

だから今日から、ぜひ始めてほしいことがあります。

「相手を理解するために、1つ多く“なぜ?”を考える」
「伝えるとき、“自分”じゃなく“相手”を主語にする」
「相手が言葉にしていない“気持ち”に気づこうとする」

これだけで、営業力も人生も変わっていきます。

営業スキルとは、技術の積み重ねであり、思いやりの表現なんです。さあ、あなたの言葉で、あなたの人生を動かしていきましょう。

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頑張る親父営業マンを全力で応援します!

大学1年生と小学4年生の子育て真っ最中の営業マン。信念は、強い親父の背中を見せること。ダサくても、子どもに誇れないことはしない。子どもたちが未来を選べる環境づくりは、親父の役目。まっとうに、結果を出す営業ノウハウを発信中。泥くさく頑張る親父営業マンを全力で応援します!

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