「営業マン 副業 おすすめ」なんて検索してる時点で、もうヤバいよな?
夜、子どもと嫁さんが寝静まったリビングで、ひとりスマホの光を眺めている。手元には安物のハイボール。画面には「未経験でも稼げる副業」「営業マンにおすすめの週末起業」なんていう、キラキラした言葉が並んでる。
「今月の数字、どうしよう…」
「このままじゃ、来月の給料も厳しいな…」
「家族のためにもっと稼がないと…でも、本業ですらこのザマなのに…」
そんな焦りと自己嫌悪がごちゃ混ぜになった、重たい溜息。
その気持ち、痛いほどわかります。何を隠そう、かつての私がそうでしたから。毎月のノルマという悪魔に追いかけられ、上司からは詰められ、得意先からは無下に断られる。自信なんてとっくに粉々になっていて、それでも家族の手前、平気なフリをして玄関のドアを開ける。
そんなギリギリの精神状態で「副業」に活路を見出そうとするのは、自然なことです。
でも、正直に言います。
そのやり方じゃ、絶対にうまくいかない。本業はジリ貧、副業は時間と小銭を失うだけで、結局何も変わらない未来が待っているだけです。
「じゃあ、どうしろって言うんだ!」
そう思ったあなた。正解です。その怒りや悔しさこそが、現状を打破する最初のエネルギーになるんですから。
安心してください。あなたがダメなわけじゃない。成果が出ないのは、あなたの能力やセンスの問題じゃないんです。
ただ、営業という仕事の「本当の戦い方」を知らない。それだけのことなんです。
なぜ、あなたの努力は報われないのか
多くの営業マンが、重大な勘違いをしています。
それは「営業はセンスと話術がすべてだ」という、古臭い神話です。
体育会系の先輩が背中を叩きながら言う「とにかく気合だ!」「足で稼げ!」「断られてからがスタートだ!」なんて言葉を、あなたも一度は聞いたことがあるでしょう。
……そんな時代も、たしかにありました。
でも、今はどうでしょう?
情報が溢れ、顧客は誰よりも賢くなっている。そんな時代に、根性論だけで太刀打ちできるはずがないんです。
あなたが今まで成果を出せなかった根本原因は、この「感覚頼りの営業」から抜け出せていないことにあります。
よくある失敗例を挙げてみましょう。心当たりがないか、胸に手を当てて考えてみてください。
- アポが取れないと「今月は運が悪かった」で片付け、具体的な改善策を考えない
- 断られ続けるうちに心が折れ、無意識に電話をかける手が止まってしまう
- ネットで拾ったトークスクリプトを眺めて満足し、実践しない「ノウハウコレクター」になっている
- たまにアポが取れても、なぜか成約に繋がらない。自分の営業プロセスのどこに問題があるのか、まったく把握できていない
これらはすべて、営業という仕事を「感覚」で捉えていることから生まれる悲劇です。
副業を探す前に、まず向き合うべきは、この本業の足元なんです。ぐらついた土台の上に、いくら立派な家(副業)を建てようとしても、砂上の楼閣に過ぎません。
なんてもったいない!
あなたは、本業の営業スキルという「最強の武器」をすでに持っている(あるいは、これから磨き上げられる)のに、それに気づかず、まったく畑違いの慣れない副業で消耗しようとしているんです。
では、どうすればいいのか。
われわれにとって最大の間違いは、問題は何かを問う前に、答えは何かからスタートすることである。
―― ピーター・ドラッカー
何が言いたいかというと、多くの営業マンは「稼げる副業は何か?」という『答え』から探そうとして、失敗しているということ。
本当に問うべきは、「なぜ、自分の本業はうまくいっていないのか?」という『問題』そのものなんです。
その問題さえ正しく特定できれば、解決策は驚くほどシンプルになります。
営業は科学だ。口下手でも勝てる「仕組み」の作り方
私が長年の試行錯誤の末にたどり着いた結論。
それは、営業はセンスや話術ではなく「科学」である、ということです。
勘や経験則といった曖昧なものをすべて排除し、あらゆる行動を「数字」で管理し、改善していく。これこそが、口下手で人見知りだった私がトップセールスに這い上がれた唯一の方法であり、あなたにも実践してほしい「科学的営業メソッド」の神髄です。
具体的に何をやるのか?
難しい話ではありません。やることは主に3つです。
1. 営業プロセスの「分解」と「数値化」
まず、あなたの日々の営業活動を、バラバラに分解します。
たとえば、テレアポならこうです。
- 架電数(1日に何件電話したか)
- 受付突破率(担当者に繋がった割合)
- アポ取得率(担当者と話してアポに繋がった割合)
- 商談化率(アポから実際の商談に繋がった割合)
- 成約率(商談から契約に繋がった割合)
ここまで分解して、毎日の数字を記録するんです。
そうすると、自分がどこでつまづいているのかが一目瞭然になります。
「架電数は多いのに、受付突破率が異常に低いな…」
→じゃあ、受付の人向けのトークを見直そう。
「アポは取れるのに、商談化率が悪い…」
→アポの質が低いのかもしれない。ニーズのない相手に無理やりアポを取っていないか?見込み客の定義を考え直そう。
感覚で「今月は調子が悪い」と嘆くのではなく、数字という客観的な事実に基づいて、ピンポイントで改善策を打てるようになる。これが科学的営業の第一歩です。
ここが超重要です(←ほんとに)。
2. 「なぜ?」から始める質問型営業
口下手な人間が、話し上手な営業マンに勝つための唯一の武器。
それは「話す力」ではなく「聞く力」です。
具体的には、顧客のニーズを深掘りするための「3深掘り」というテクニックを使います。
相手「こういう機能があったらいいなと思ってて」
あなた「なるほど。なぜ、その機能が必要だと思われたんですか?」【なぜ?】
相手「いやー、今の手作業だと時間がかかりすぎちゃってね」
あなた「たとえば、どのような作業に一番時間がかかっているんでしょうか?」【たとえば?】
相手「毎月のレポート作成だよ。あれだけで半日潰れるからね」
あなた「ということは、もしそのレポート作成が自動化されたら、他のもっと重要な業務に時間を使えるようになる、ということでしょうか?」【ということは?】
このように「なぜ?」「たとえば?」「ということは?」を繰り返すだけで、顧客自身も気づいていなかった潜在的な課題や欲求を、面白いように引き出すことができます。
あなたはペラペラ話す必要はない。ただ、優秀な医者のように、的確な質問で問診をしていくだけ。
顧客は「この人は、私のことを誰よりも理解してくれている」と感じ、あなたに絶大な信頼を寄せるようになります。
3. 断り文句を「パターン分類」して対策する
「検討します」「高いですね」「今は間に合っています」
こうした断り文句に心を折られていませんか?
ぶっちゃけ、これらの言葉を額面通りに受け取っている時点で、まだまだ甘い。
トップセールスは、断り文句を「データ」として収集し、パターン分けして、それぞれに切り返すための「対策スクリプト」を事前に用意しています。
- 「検討します」→(時間的猶予を与えたくない場合)「承知いたしました。ちなみに、皆様にご検討いただく際の判断材料として、〇〇と△△という2つの点がよく挙げられるのですが、お客様が特に気になられているのはどちらでしょう?」
- 「高いですね」→(価値が伝わっていない場合)「おっしゃる通り、決して安い金額ではございません。ただ、先ほどお話しいただいた月々のレポート作成にかかる人件費と比較した場合、半年で元が取れる計算になるのですが、この点はいかがでしょうか?」
このように、予測される反論への回答をあらかじめ準備しておく。
これはもう、センスではなく「準備」の領域です。
ここまで仕組み化してしまえば、もはや口下手であることなど、なんのハンデにもなりません。むしろ、余計なことを話さず、淡々と仕組みを回せる人間のほうが、安定して結果を出すことができるんです。
ダメ営業マンだった私が、変われた理由
偉そうに語っていますが、昔の私は本当にひどい営業マンでした。
口下手で、人見知りで、電話をかけるのが怖くて、受話器を持つ手が震えることなんて日常茶飯事。
毎月の営業会議では、達成率の低い自分の名前が吊し上げられ、胃がキリキリする日々。家に帰っても、その日の失敗を引きずって、妻や子どもの顔をまともに見られない。
「俺、この仕事向いてないのかな…」
「辞めたいな…でも、家族を養っていかないと…」
そんな時、子どもが生まれたんです。
腕の中にいる、小さくてか弱い命を見ているうちに、腹の底から何かがこみ上げてきました。
「この子と、家族の未来は、俺の腕にかかっている」
「俺が稼げなきゃ、この子たちを笑わせてやることもできないじゃないか」
そこから、私の本当の戦いが始まりました。
センスがないなら、誰よりも頭を使う。
話術がないなら、誰よりも準備をする。
ありとあらゆる営業本を読み漁り、トップセールスの先輩に頭を下げて教えを乞い、そして何より、自分自身の営業活動を毎日記録し、分析し、改善し続けました。
そうして生まれたのが、先ほどお話しした「科学的営業メソッド」なんです。
これを実践し始めてから、私の成績は嘘のように変わり始めました。面白いようにアポが取れ、商談が面白いように決まる。あれだけ憎かった「数字」が、自分の成長を証明してくれる「味方」に変わった瞬間でした。
そして気づいたんです。
「親父が稼げば、家族が笑う」
これは、私にとっての絶対的な信念になりました。
本業で圧倒的な成果を出せるようになると、心に余裕が生まれます。自信が持てるようになります。
そうなって初めて、「副業」という次のステージが見えてくるんです。
本業で培った「科学的に成果を出すスキル」があれば、どんな副業に挑戦したってうまくいく。なぜなら、ビジネスの原理原則は同じだからです。
私自身、今は本業のテレアポで安定した結果を出しながら、この経験を発信する副業でも、家族を十分に養えるだけの収益を確立できています。
もし、あなたが今の本業に苦しみ、未来に不安を感じているなら。
そして、かつての私のように、家族のために、自分の人生のために、本気で変わりたいと願うなら。
遠回りをする必要はありません。
まずは、あなたの本業である「営業」という仕事に、科学のメスを入れてみませんか?
私が現場でゼロから作り上げたメソッドも一つの答えですが、世の中には、もっと体系化され、洗練された「営業の仕組み」が存在します。
たとえば、日本最強の営業集団とも言われるキーエンス。彼らが実践する高収益の仕組みを、元キーエンスのトップセールスたちが明かしたマニュアルがあります。
私がやってきたことの答え合わせのような内容で、正直、もっと早く出会いたかったと思える一冊です。
感覚や根性論が一切ない、再現性を追求した「営業の科学」そのものが詰まっています。
キーエンスOBチームが明かす秘伝の営業マニュアル「営業の科学 ― キーエンスが実践する驚異の高収益を実現する仕組み」
もちろん、これを読んだからといって、明日から突然トップセールスになれるわけではありません。
しかし、暗闇の中を手探りで進むような「感覚頼りの営業」から抜け出し、どこへ向かえばいいのかを示す「地図」を手に入れることはできます。
今のまま小手先の副業に手を出して消耗するのか。
それとも、自分の本業という最強の武器を科学の力で磨き上げ、本業と副業の両方で圧倒的な結果を出す未来を選ぶのか。
決めるのは、あなた自身です。
営業を科学する。
これに尽きます。
信じてもらえなくてもいい。実践した人だけが笑う世界が、そこにはありますから。

